「先輩っていろんな人からモテるんですね。いろいろいすぎて正直困ってました」 「でもそん中で選んだのは花梨だよ」 いきなり呼び捨てされたことにも驚いたが、まず亮のその告白に耳を疑う。 ヤバイ、泣いちゃいそうー。 「そろそろ戻ろっか。授業も30分サボれたし」 「……そうですね、戻りましょうか」 ほんとはまだ一緒にいたい気持ちはあったが亮に迷惑をかけないようわがままを言わず2人はそれぞれの教室へと戻った。