たどり着いたのは屋上だった。 着いた頃には始業チャイムは鳴り誰もいない。 「いっ、いいんですか?先輩」 「何が?」 「何がって……こんな授業さぼっちゃって」 「今俺が行っても騒ぎは収まらないしね。それにピンチな彼女もほっとけないだろ」 笑顔で言う先輩にまた惚れそうだ。