案の定、花梨は朝から大変だった。 やっぱりかぁ…… あの小湊先輩がまさかこんな普通な私と付き合うなんて誰も思わなかっただろう、と花梨は思った。 教室にたどり着くのがやっとで、たとえ教室にたどり着いてもすぐに美人で有名な先輩だとか、秀才の先輩だとか、ロリ系後輩とか友達だとか……とあらゆる先輩後輩が花梨の元へとやってきた。 先輩あらゆる方向からモテてんなぁ 対応に困りながらも花梨はこんな事を思った。