白の王子と黒の女王

顔は整っていて、優しい雰囲気が漂っている。

そして私の唯一。

『いいなずけ』
そう言うと聞こえは悪いが、本当にお互いを思っている。

父の右腕、和田の息子だ。

お前もいつか、私を守って死ぬのか?
その時は、私が死ぬ時だ。

「翔太。2人の時はその呼び方はやめてって言ってるやん!」

「親方から伝言がある。
今日は、ガードをつけて、おまえの家にもどれだって」




私の家。それは私を守る鉄壁の盾。