2月 トゥルルルル... トゥルルルル... 誰だろう。こんな時間に 私は階段を降りた。 受話器をとった。 それは君のママからの電話だった。 「咲ちゃん?真の、真のママなの。 お願い。真が、真が。」 気づいたときには病院にいた。 もう自分は息をしているかさえ わからなかった。 「咲ちゃん、真にあってあげて。 どうしても咲ちゃんに会いたいって。」