「あ、葵?」 私の問いには答えてくれずに、引きずられる様にして物陰に連れて行かれた。 「!?」 人目がなくなると同時に、葵が私を壁に押し付け、私の顔の両側に手をつき、逃げれなくする。 「葵、怒ってる…?」 「居なくなって、本当に焦ったんだけど」 確かに葵は、少し汗をかいている。 ずっと探してくれてたのかな…