シークレットLOVE




「じゃあ、行こう。はぐれないでよ」

「うん、分かった」



頷いて、先に歩き出した葵について行く。

人を避けながら進むのは、結構大変。

…あ、あの子、もしかして迷子かな?

少し離れた場所に、今にも泣き出しそうな顔でしゃがみこんでいる女の子の姿が見えた。