「はい、次の方~」 私が前、葵が後ろに乗る。 肌に葵の体温を感じて、自然と顔が赤くなる。 「ひかる?行くよ」 「う、うん…」 葵が喋ると、吐息が耳に当たってくすぐったい。 そんなことを考えてるうちに、ボートが滑り出した。 「…楽しいっ!もう一回行く!」 「そんなに気に入ったんだ?」 「うん!」 初めて乗った、ウォータースライダーにハマった私は、結局、葵と一緒に5回連続で乗った。