ひかるは、狭いアパートの中で、手紙を持ったまま立ち尽くす。 ひかるの父親は、良く言えば自由気ままな写真家、悪く言えば浪人者。 フラフラ~っと出て行ったかと思えば早くて一週間、遅いときは一ヶ月以上も、ひかるとひかるの母親をほったらかして帰ってこない。