「おーい!葵ー!」
葵を呼ぶ男子生徒2人が近づいて来た。
「おー。啓」
「俺ら三人とも同じクラスだったぞ…ん?」
啓の視線が、ひかるを見て止まる。
「あ、月岡ひかるです…」
ひかるが軽く頭を下げると、啓はジィッとひかるを見る。
え…もしかして、女だってバレた?!
そんな不安がひかるの胸をかすめた時、
「…かわいい!!!」
「ひいっっ!」
啓と呼ばれる人にいきなり抱きつかれ、ひかるから変な声が出た。
「な、な…」
「おい、ひかるが困ってるだろ」
ひかるが固まって、口をパクパクさせていると、葵がひかるから啓を引き剥がした。
び、びっくりしたぁ…

