ドアを開けると先生の隣に女の人が座っていた


女の人は20歳ぐらい


顔立ちがキレイで思わず見とれてしまった


「誰?」


女の人は私に気付きふと目が合った


私は慌てて目をそらした


「あ、あの…」


私は何て言っていいのかわからず下を向いていた


「先生 誰? あの子」


先生?


今先生って言ったよね…


「教え子だよ 2年前に国語を教えてたんだ」


「へぇー で、何の用?」


女の人は私を睨み付けた


まるで私を邪魔者扱いするように


「何の用って… お見舞いに…」


「あっそ なら帰って大丈夫だよ どうせお昼も食べてないだろうし 私がいるから大丈夫」


女の人は作り笑いをしている


内心は私を帰らせたいんだ


鈍感な私にでもわかる


この人一体何…?


「私先生に会いに来ただけですけど」


私は怒りが込み上げてきて強い口調になっていた


ダメだ…


これ完全にいつものパターン


でも止められない怒り


これは嫉妬だ