「聞いたんですか…?」


先生が不安そうな顔で私を見ている


「うん…」


私は泣きながら答えた


涙を止めようと思っても溢れてくる


「僕なんかの為に泣かないで… 大丈夫だから」


先生はまた手で私の涙を拭った


「私… ずっと傍にいたい…」


気付いたらそんなことを言っていた


でもこれは私の本心


ずっと好きだったから


「ありがとう でもずっと傍にいてあげられない…」


先生の目には涙が溜まっていた


「先生は… 私のこと… 」


好き?


そう言いたいけど言えない


また先生を困らせてしまうから


「大切な教え子だよ」


先生はそう言った


けど私はそれでも良かった


ただ隣にいてくれるだけで幸せだった


「私 ずっと先生の傍にいていい?」


「もちろん!」


先生は微笑んだ


先生が死ぬなんて考えない


先生が嫌でも私は傍に居続ける


それしか出来ないから…