気がつくと病室の前に立っていた


私はノックもせずドアを開けた


ベッドには先生の姿が


先生は横になってじっと空を見ていた


涙をこらえながら私は先生に近づいた


「先生! 大丈夫だった?」


先生は私の声に反応してこっちを向いた


「相沢さん! 大丈夫です 心配かけてごめん」


先生は微笑んだ


でもその微笑みの裏には悲しみが見えた


「なら良かった あのね! あの… その…」


先生は私をじっと見つめてる


そんな先生の優しい表情を見て私は涙が零れた…


こんなに元気なのに


先生が死ぬなんて…


何かの間違いだよ…