それから私たちは中学に向かった


前来たときより緊張感が全くない


「懐かしいね」


りかがボソッと呟いた


「ほら、あそこの廊下 良く水澤先生と話してたよね」


そういえばそうだ


先生とは色んな話をしたな


「ほんと懐かしい…」


廊下を見渡せばよみがえってくる記憶


あのときは苦しいこともあったけど先生が全て楽しさや嬉しさに変えてくれた


「私さ美里のこと尊敬してるんだ…」


りかが微笑みながら言った


「えっ…? どうして?」


「美里はかっこ良かったよ 先生に本気で恋をして 諦めないで前だけ見てたよね 先生を信じてた 羨ましいなって思った 美里には信頼できる人がいたから」


りかは私に抱き付いた


「これから色んなことがあると思う でも私が応援してるからね だから美里は安心して先生のこと好きでいなよ」


本当にりかは優しいよね…


私は頷くことしか出来なかった


でも感謝の思いでいっぱいなんだよ


私は決意した


また先生に恋をすると…