「言えませんよ… 相沢さんには余計な心配かけたくないんだよ…」


先生を見ればわかる


それだけ悲しい現実なんだ…


「また来るよ…」


先生が苦しんでるのにほうっておけない


「いや僕は大丈夫 僕のためなんかに時間を使わないで もう来なくていいよ…」


先生は優しく微笑んだ


いつもそうだよね


先生は自分より私たち生徒を一番に思ってくれてた


あなたは強くそして温かい優しさを持っていた


「わ、私は…! 先生に恩返しがしたいの ずっともう会えないって思ってた でもまたこうして出会えた…」


先生にまた会えたのも何かの縁


「相沢さん…」


「だから先生が治るまで私は先生の元に行くよ そしてまた先生には教卓に立ってもらいたい!」


先生には教師を続けてほしい


そして私みたいに色んな生徒を救ってほしい


「そ、そして… 私まだ好きなんだ 先生が…」


私がどうしても伝えたかった言葉


卒業式に言ったときよりハッキリ言えた気がした


「先生がなんて言おと来るからね じゃあ!」


私は少しぬるくなったジュースを抱えてその場を去った


まさかまた先生に会えるなんて


これは幻…?


でも事実なんだ


先生の病気は計り知れない早さで進んでいた