目の前にいるのは私が好きだった人


間違えるわけない


「水澤先生…」


あまりにも突然すぎる再会に頭はパニックになっていた


でも先生はスーツを着ていない


学校にいるときはスーツが基本だった先生


部活のときはジャージでそのギャップにドキッしていた


けど今着ているのは水色の服


この服って入院している人が着る服だよね


何で先生が着てるの？


「こんなところで何してるんですか？」


先生も驚いた顔をしている


「私は高校の友達のお見舞い 先生こそ何で病院に？」


「あ、あの それは…」


まさか…


先生は病気でここの病院に…？


「わ、私聞いたよ 先生病気なの？」


私は恐る恐る聞いてみた


「知ってたんですね…」


「もう先生じゃないて聞いてさ でもまた戻るんだよね？」


先生は急に顔をしかめた


嫌な予感が…


「もう教師は出来ないよ…」


私はその言葉に何も返せなかった


先生が教師じゃなくなる…


「そんながっかりしないで」


先生は私の頭を撫でた


懐かしい感覚


先生は私が悲しんでるときいつも頭を優しく撫でてくれた


本当に色々と助けてくれたんだ


「何で教師辞めちゃうの？ そんなに良くないの？」


答えを聞いたら必ずショックを受けるだろう


けどどうしても聞きたかったんだ