「岩井先生! 水澤先生って…?」


私は恐る恐る聞いてみた


「えっ? あっ、水澤先生? あれ何も聞いてない?」


「いや何も…」


何だか嫌な予感がする


「ここに遊びに来た卒業生には言ったんだけど…」


じゃありかも雅紀も知ってるってこと…?


そのあと先生は深刻な顔で話を続けた


「水澤先生もう先生じゃないの…」


「えっ? どうゆう意味ですか?」


「病気らしいわ… 脳に腫瘍が見つかったって… 詳しいことは聞いてないわ」


頭の中が真っ白になった


あの先生が病気…?


あんなに元気だった先生が…


おかいしよ… そんなのおかしい…


「あの… 今入院してるんですよね?」


「そうみたいよ… 場所はわからないけど」


私はその場から動けなかった