「あっ、何でため息なんか…」


雅紀が心配そうに聞いてきた


「私だって色々あるの!」


「何だそれ あっ、そういや水澤先生が俺に聞いてきたぞ 相沢さん元気なのかな?って」


「えっ…?」


今一番聞きたくない言葉だった


「前中学行ったとき言ってた お前1回ぐらい顔出せよ 水澤先生にはずいぶんお世話になったんじゃねーの?」


「会いたくなんかない… 別に私の姿見ても何とも思わないよ…」


先生は私の未来何て興味ないんだから


「お前まさかまだ引きずってんのか?」


「引きずってなんかいないよ! もういいでしょ!」


りかも雅紀も何で先生の話するのよ…


もう全ての諦めはついたはずなのに…


会いたいって願うのはまだ未練があるからだよね


「とにかく無理して諦めんなよ… 好きならまだ好きでいいんだよ じゃあな!」


雅紀はそう言うと暗闇の中に消えていった


無理して諦めんなよって


じゃあ私にどうしろって…?


私はずっと坂道を眺めていた