りかとはあれ以来連絡をとっていない


何も知らないりかに言われて腹が立ったんだ


もう会うことはない


そう思って私は中学を卒業したんだ


「美里ー!」


私を呼ぶ声


私はグラウンドにいる龍に手を振った


今日はバイトが休みで龍の部活を見に来ていた


龍はサッカー部


エースでチームをまとめる力もある


だから次のキャプテン候補みたい


「見てたか俺のシュート!」


龍が私に近づいてきた


「かっこ良かったよ!」


私は笑顔で答えた


龍がサッカーをしてるときが一番好きだな…


「おーい 神山! 集合だぞ!」


「はーい! じゃあ門の前で待ってて」


そう言うと龍はまたグラウンドに走って行った