「まだ諦めきれないの?」


りかの言葉がグサッと心に刺さった


諦められない


確かにそうかもしれない


先生には私の頑張ってる姿を見てほしかった


けど会えない…


まだ気持ちの整理がついてないから


「諦められない訳じゃない… 言ってなかったけど私彼氏出来たんだ…」


「えっ! 嘘でしょ… じゃあ先生は?」


りかがいきなり食い付いてきた


「卒業式の日からもう先生は諦めるって決めたの」


「でも今も好きなんじゃないの? 会ったら思い出すからだから先生に会いたくないんでしょ?」


「そ、そんなんじゃ…」


「間違ってるよ… 美里は間違ってる…」


全部図星だ…


会ったら思い出す


あなたの笑顔


あなたの優しさ


あなたの匂い


私の心を全て奪っていったんだから…