僕は今日もいつも通り学校がある。 『これ、持っていきな。』 ゆーすけが青い風呂敷を手渡す。 【これは…?】 「俺が作ったパンだ。いつもなら作んないんだけどな。特別だ。」 【あ、ありがとう。】 「ん。頑張ってこいよ。」 そう言ってこーたはニカッと笑った。 【行ってきます。】 二人に笑顔で告げ、扉を開けた。 すると、暖かい春の日差しと満開の桜が僕の心を満たした。