…何か?

「あなた、彼の幼馴染ですよね!」

そうだけど…。
あなたはあいつの彼女?

「えっ!?まぁ…。はい…」

そして照れながら笑う彼女。
私はその笑顔が幸せの証拠なのに…。
その笑顔が妙にムカついた…。
どんだけ捻くれてるのよ…。


「あのぉ…。大丈夫ですか?」

えっ!?
あっ、うん!
そうか。
あなたがね!!
なるほど、なるほど…。
あいつ、わがままだし嫌な奴だし…。
人の気持ちも分からない鈍感な奴だけど…。
あなたが彼女なら心配しなくて良いね!
うんうん!
これからもあいつの事よろ…。

「…あなたが彼の幼馴染で良かった」

えっ…?

「あなたみたいな人が幼馴染だから彼は今みたいな人なんだね」

そんな事…。

「ありがとう!!あなたが彼を支えていてくれてたんだね!!」

支えられていたのは私なのに…。
何も言えなかった…。

「これからもよろしく!!」

そう言って彼女は消えた。

そうか…。
私分かったよ…。

私はあの人に絶対に勝てないんだ…。
何があっても…。