何で?

いつも楽しく遊んでたのに。

それ以前にどうして触れただけで、あんな事が聞こえてきたの?

走ってる内に涙が溢れてきた。

息を切らして家に帰った 。

「あら〜どうしたの」

玄関に飛び込む様にはいると、お母さんがいた。
「友達と遊んでたんじゃないの?」

「お…お母さ…ん、声…声が聞こえたの」

途切れ途切れにそう言った。

「声ならフツーに聞こえるじゃない」

「違うの。手に…手に触れたら声が聞こえてきたの。

嫌いだったって」

「そんなはずないじゃない」

「本当だってば!いつまで仲良くすればいいのかなって聞こえたんだよ」

「変な夢でも見たんでしょ」

本当に聞こえたんだってば。