しかし、恭太はわたしの手を取り、
わたしの家とは逆方向に歩き出した。
「ちょっと、どこ行くのよ。離してよ!」
と必死で抵抗するが男の力に勝てるはずもなくズルズル引きずられてしまった。
そして着いたのは駅前に出来たばかりの人気のあるクレープ屋さんだった。
すると
「おい!どれがいいんだ?」
と恭太の声が聞こえてきた。
わたしは
「えっ?」
と聞き返した。
すると
「だ~か~ら~、どれがいいんだ?しょうがねぇから買ってやるよ。」
と言われた。
わたしはずっと食べたかったクレープだったので怒っていたことも忘れて思わず
「えっ!いいの?」
と喜んでしまった。
