「川浪先輩!?!?」
向こうから手を振りながら走ってくるのは川浪先輩だ。
見たところ一人みたい。
きょろきょろと周りを見渡し、河瀬先輩を探すが見当たらない。
「いやー、入学式後??二人共スーツ似合ってるよ〜っっ」
うんうん、と頷きながら私達を見る川浪先輩。
「ええ〜、そうですかあ〜???」
やっぱスーツマジック!!
ちょっとは綺麗で大人っぽく見えてたり!?!?
「馬鹿ね、陽。この人は今日入学式出てた1年生の女子には大抵こうよ」
じとっとした目で優香は川浪先輩を見る。
図星をつかれたのか、川浪先輩はちょっと苦笑い。
川浪先輩の褒め言葉を信じた私が馬鹿だった……………
「それにしても、何してるんですか??」
優香が川浪先輩に問う。
確かに。
今日は入学式だし、先輩達は別に来なくてもいいはずじゃ……?
