テンションが上がって妄想がどんどん働く私。



高校時代、念願の片想い、叶う時……!!!



ベット倒れこんでくだらない妄想に耽りながら、私はゆっくりと眠りについたのだった。






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翌日。入学式






「ちょっとお!!!陽!!!陽ってば!!!」



「んぅーーまだ寝るーー」



「何寝ぼけてんの!?もー入学式終わったわよ!!」



耳元で優香の声が聞こえる。



わかってるよ〜入学式が終わったことくらい〜うるさいよ優香〜


………………



私は飛び起きる。



衝撃で座っていたパイプ椅子がガタン!!!と倒れる。



「ええ!?終わったの!?」


「あんたがぐーすか寝てる間に終わったわよ……」



スーツ姿の優香がまだ寝起きの私には少しぼやけて見える。



そーいえば周りはもう人がぽつぽつ……



「あんた、一体何時に寝たのよ……式の間一回も起きず爆睡しとくとか強者すぎるわよ……」