「天パだからくるくるなるんだもん………」
そう、私は天パだ。
なのに髪が邪魔だと言うことで、高校卒業して、長かった髪をばっさり切ってしまった。
今は、肩よりも少し上くらいで切りそろえられている。
「……まあ、そのもふもふしてんのも陽らしいっちゃらしいんだけどねえ」
ため息を尽きながら優香は呟く。
「陽ってば、全然化粧もできないんだから」
「できないんじゃないもーん。しないだけだもーん。」
「はいはい………っと、私これからバイトだから。そろそろ行くわね」
優香は手元の携帯で時間を確認しながら言う。
「ええええ!!もう!?」
これから隣人への対策を一緒に考えて貰おうと思ったのに!!!!
「あんたもくだんない事考えてないで、バイトでも探したらどう?」
そう言い残して、優香は自分が飲んだ分のコーヒー代を置いて、カフェから出て行った。
「バイト、かあ…………」
そーだよね…もう引越しの片付けも終わったし、そろそろバイトとか探さないとダメだよね!!
