「て、てててゆーかっ！！大家さんは私の隣の人は女って……！！！」
「ああ、何か俺のことあの人女って勘違いしてるんだよね。否定はめんどくさいししてないからそんまま勘違いしてるのかも？」
ええええええええ！？！？
いやまあ女の人にも見えないこともないけど大家さんどんだけだよ！！！
「あ、あの〜……ど、どいてください……」
「やだ」
「いや、本当に直ちに帰りますんで！！ほんとすいませんでした！！！！」
「やだ」
にこにこ笑うばっかりで、私の上から全く動く気配は無し。
なんなのこの人！！
いや、部屋間違えて入っちゃった私も本当に馬鹿なんだけどさ………
「俺にどいて欲しいならさあ、
さっきの人の続きしてくれればいいだけなんだよ？」
何が嫌なの？てな顔で私を見る。
ほんとこの人初対面だよね？あれ？
「いや、本当に邪魔して申し訳なかったですいや、本当に。あなたの名前も知らないし私。」
「青木 真弥です。」
爽やかな笑みで名前を名乗るこの人……いや、青木くん。
別に自己紹介求めてなかったよ…どいて欲しいよ…帰してよ私を家に…
展開が意味がわからなさすぎて、白目向きそうな私である。
