ゆっくりと起き上がる男の人。




私はでも男の人の姿を見て、混乱する。




いや、あれ……?女の人?



さらさらの黒髪に、長いまつげは今は伏せられて、儚げだ。



色白の腕は、私が蹴ったであろう頭を抑えている。



髪は短いけど女の人!?


でも男の人の声だったし……あれ!?!?



あれこれ考えながら起き上がったその人を凝視していると、


その人の目がこちらに向けられる。



目合っちゃったあああ



冷や汗がいきなり出始めた私。



なんかよくわかんないけどとりあえずこの人は泥棒じゃないとゆうことはなんかわかったけどじゃあ何だ!?!?




頭の中で葛藤を繰り返していると、その人の形のいい唇が動いた。


「ねえ、君、さ

お隣に引っ越してきた人だよね??」