しばらくして、妹尾と立川が帰ってきた。


「高橋先生、帰りですけど道覚えてますか?」

帰り支度をしていると、立川が話し掛けてきた。

「あぁ。帰りはナビ使うから」

「良かった。俺、帰りに寄るとこあるので別で帰ります」

「そうか?寄るとこまで送ってくか?」

「いえ、大丈夫です」

「そうか」

まぁ、立川は真面目だし大丈夫だろう。




「じゃーね、立川」

「立川くん、色々ありがとう」

「気をつけて帰れよ」

別荘の玄関で立川と別れた。