ゆっくりと妹尾をベッドに寝かせると、着替えと濡れたタオルをベッドに置いた。

「俺が着替えさせるけど・・・いい?」

汗で濡れた洋服のままだと、また風邪をひいてしまう。


「・・・はい」

「なるべく、見ないようにするから」

俺のためにも。

「・・・先生なら大丈夫です」

「・・・」

熱が出てるときの妹尾の言葉は、一言一言がヤバい。


考えるな・・・考えるな。


「・・・っ、つめたい」

「あ、悪い」

着替えさせながら、濡れたタオルで身体を拭こうとすると妹尾がビクッとした。

時間が経ってしまったからか、タオルが冷たくなっていた。

「もう一回、お湯で温めてくる」

「いえ・・・冷たい方が気持ちいいので・・・」

「そうか?」

「はい」

「じゃあ・・・」

そっとタオルを身体に触れさせ、汗を拭く。

冷たかったタオルが、どんどん温かくなっていく。




新しい洋服を着させ、着替えは完了した。