とにかくなんだ、美里への悪態や
俺の顔もなんだっていいのだ



入ってずっと視界にチラチラとはいる
彼女が気になって仕方が無い


美里は彼女のことを優希と呼んでいたが
あまり見ない顔だ
美里と唯人が通う常盤高等学校で
彼女を見かけたことはない

唯人の住む村は土地が広いが住人はさほど多い方ではない
なのでよほどの住人が顔見知りであるし
なおかつ村でゆういつの八百屋を両親が営んでる分
そこで店と手伝いをしている唯人は
知らない住人など指で数える程度ほどだ



そんな見知らぬ謎の彼女に対し
美里は幼馴染に見せたことのない乙女な顔で
ふにゃふにゃと話しかける




彼女は何処の馬の骨で
何故裸で抱き合っていたんだ

そしてベッドの上の玩具の数々は
いったい何なんだ
実は男ってことはないだろうな
いやそれだとしても美里の何というんだ



結果的にこの状況は
2人がどういった関係か知ろうが知らまいが
俺にとって最悪なものということは
あまり変わりがなさそうである