美奈の日記。




「あなたは確か…杉山君よね?」


大きな吸い込まれるような瞳を向けられる。


「うん、あなたは…松河さんだよね」


「ふふ、何か不思議な気持ちね」


黒い長い髪をさらっと揺らしながら、


松河さんは小さく笑って首を傾けた。