え? あまりにも驚きすぎて、何がなんだか分からなくなっていた。 あいつの親、殺人鬼…その言葉が俺の脳内に鳴り響く。 「お前、あんなに一緒にいた割りには 松河のことなーんにも知らないんだな。 気づかなかったのか? 松河が何であんなに嫌われてるのかと、 松河が何であんなにいつも独りなのかと」 ドクンドクン…と、心臓がうるさく鳴る。 そして、松河さんのあの言葉が甦る。