――――あれから、俺は毎日屋上へ行っていた。 「今日はね、この鳥を書いてるの」 松河さんはそう言うと、ふふっと笑った。 笑顔もとても素敵だった。 毎日屋上からの景色を二人で見ては、 松河さんの書く絵を見て、 感想を言ったりするのが日課になっていた。 でも、俺はある日。 松河さんのことについて、より深く知ることになった。