ーーー放課後
「今度こそは負けないわよ」
えー、またー?めんどくさいなー
「今度は男を連れて?」
「そうよ?怖いの?」
「べっつにー、そんな事やっても俺には勝てねぇーよ?」
「あらあら、そんな余裕かましてるのも今のうち、この人達はNo2の魁華〈カイカ〉」
「ふーん?俺たちのところと“ライバル”ってわけだ、でも名前は可愛いのにねぇー、薬とか使うんだよねぇー、だから嫌なんだぁー、だからここで潰すしちゃおっと」
「そんな事できるわけ無いでしょ?」
「え?できるわけあるよ?」
「は?」
「だーかーら!前にちゃんと言ったじゃん!秦が!」
「は?」
寝ぼけてんのかこいつ…?
「だから!俺は蝶竜つってんだろ?」
「は?んなわけないじゃん」
「んなわけあるし、俺が嘘ついてるっていえんの?」
「じゃああんたが蝶竜っていう証拠は?」
ニヤリと俺は笑った
「今から見せてやんよ」
「は?え?あー、魁華やっちゃって!」
「「「「「………」」」」」
「何やってんの!早く!」
「……できねぇーよ」
「は?」
「こ、こいつほんとに、ちょ、蝶竜だ…」
あらあら、震えちゃって可愛い子
まぁあんたら前に俺がつぶしたもんなぁ?
「は?」
「前に潰されたんだよ…族を…俺らの」
あーあ、言ってる意味がわからんよ
お兄さん
あたしはニヤリと笑った
「どーする?」
「ひぃぃい!」
「に、逃げるぞ!」
バタバタバタバタバタッ
あーらら逃げちゃったぁ
まぁそーなるよなぁ
「んで、ゆーきさーん、どーします?」
「ひぃ」
バタバタバタッ
何で皆ひぃって言って逃げちゃうの?
うけるんだけどぉ
「おいおい、お前なにもんだよ…」
ん?誰?