ザー・・・

雨が振っている。

夜風が寒く感じない程、私は重症だった。


ほんの数分前に起きた殺人事件

殺されたのは私の彼氏、だったから___

~~~
「あははははは!!」

そこには気が狂った男が一人。


「皆、全部なくなっちゃえばいいんだよ!!あはははははっ」

本当は怖かったけど、私は後ずさりもせずに男の前に立っていた


「お前も、全て!!あははははは!」

男がナイフを振り下ろした、その瞬間

ザシュッ

私ではない。痛みを感じないから。


恐る恐る目をあけるとそこには血まみれになった私の彼氏がいた。

彼は小さく呟いた

『愛してる…』

と。

怖い。怖い怖い怖い!!

私は壊れた。うずくまって静かに泣いて。

そして叫んだ

「いやあああああああ!!」