前を向いて歩こう

私は気が抜けたのか、涙が止まらなくなった…

私を抱き締めたままの遥斗は

何も言わず…ただ私の頭を撫でながら泣き止むまで抱きしめてくれていた

『ありがとぅ』

「明日から、俺が遅い時は待ってなくていいから…」

『えっ!?何で!?』

「待ってる間に、櫻に何かあったら困るだろ」

遥斗は心配してくれてるのに…全然嬉しくない

『嫌だ、一緒に帰りたいよ。』

ちらっと遥斗を見ると、遥斗は少しだけ顔を赤くしていた

「一緒に帰りたいって、俺がバイトするまで一人で帰ってたんじゃねぇの!?」

我慢できなかった…