『私、ずっと山本くんが転校してきてから気になってて…よかった。石原さん可愛いから…付き合ってたら、やだなって思って』

『だから?』
遥斗の声は明らかに苛立ちを感じる声だった

『えっ!?』

『俺、彼女とかいらないから。用それだけ!?じゃあ…』

遥斗が階段を上がる音がする

私は、その階段を上る勇気はなくて

遠回りして別の階段から教室に戻った