今は、家には誰もいないだろう。 だけど、帰った方がいい。 義竜は、危険だと私の何かが言っている。 「私、帰る」 「もう少しいろよ」 「いや」 何なの、ムカつく! 義竜は、いきなり私の手を握ってきた。 さっきと同じで、凄く熱い。 「触らないで」 「つれねぇなぁ」 睨まれても、私は平気だ。 怖いとも、思わないから