「高校行かなくて、大丈夫なの?」
「まぁな」
この話題だけは、いつもそらすな
コーヒを飲み終えれば、ただ向い合わせで雑談ばかりしていた。
「ダメだよ、高2何だからちゃんと進路のこと考えないと」
「いきなり、何だよ。お前だって、19でまともな職につけてないだろ。自分の心配しろよ。今からでも「うるさいな、良いじゃん。働いてるのには、かわりはないはずよ」
漣の言葉を遮ったのは、このあとにくる台詞がいつも同じだから
“今からでも、遅くない。普通の仕事して普通の生活をしろよ”
私の心配を、してくれてるの分かる
でも、この仕事だけはやめられない

