「おはようございます!琴ちゃん!」
と、僕の隣の席の子に挨拶をして軽く笑う。
「おはよ!erennちゃん」
なんでこの子は、朝っぱらからハイなんだよと、思いながらその子の話に耳を傾ける。
 いつものように授業を真面目の受け、移動教室は琴ちゃん等と、一緒に移動する日々が続いている。
 ~移動教室~
 「そういえば。」
と、琴ちゃんが思い出したように僕に問いかける。
「erennちゃんは、敬語なの?」
「っえ。」
隠していたことを不意に突かれ言葉に詰まってしまった。
何を察したのか琴ちゃんは、しきりに僕に謝っている。
すると、琴ちゃんの友達の遙ちゃんが
「すごい顔してるよ!erennちゃん。」
その声を聞き僕は、その顔を隠すために偽りの笑顔を皆に見せた。
琴ちゃんは安心したようにお腹いたとつぶやく。他の三人にもバレてない。

……僕の笑顔が本物ではない事を…

琴ちゃんのつぶやきに
「そうですね」
と、言葉を投げ返す。さっき造り上げた笑顔で皆に答えを促す。
「そうそう、今何時間目だっけ。」
「次、ご飯だからがんばろうね。」
雑談をしているうちに情報処理室について体から意識が遠退いた。

「あぁ、疲れてる。やっぱり人間と話すのは、大変なのかな。」
そう呟いた。