はぁ…血祭りは遠慮したいし。

行かなきゃだめか…


凛「はい。荷物置いてきます。先に行ってて下さい。」

私は丁寧に言った。
血祭りはやだから。←結構、重要。

藍「逃げんなよ。」

と佐藤藍斗は捨てゼリフを残し、教室の出入り口で止まっていた私の横を通って行った…


ハズ、だった…


藍「っ!!お前!」

佐藤藍斗は何かに気付いたような感じで私の腕を掴んだ。


ドキッ!

ん?掴ん…だ?

えぇ!?
腕掴まれた!


どうしよ…血祭り…
遠慮がちに彼の瞳を見た瞬間からまるで2人だけしかいない世界だった。

周りの音なんか聞こえなかった。




藍「お前…秋「はいはい、そこまで~話は後で☆」

と佐藤藍斗の声を遮って秋人くんが佐藤藍斗にコソッと何かを言ったら、

藍「ごめん…」

と腕を離してくれた。

なんか掴まれた所が熱い。

やっぱり、好き…だから?


藍「先、行ってる。」

と言って屋上に言った。