学校は家から車で3.4分の駅から
電車で一駅でつく
正直車で学校まで送ってってくれても
いんじゃないかとアタシは思う
でも姉が電車通なので
流れ的にアタシも電車通に…
―――はやく駅つかないかな
満員電車に揺られながら
アタシはこの窮屈な場所からいち早く
出ることだけ考えていた
時間にしては5分ぐらいだったが
立つのがやっとのあの状況では
とても長く感じた
「ふぅ~やっとついたぁー」
電車からおりて
軽く背伸びをする
「すごい人だね~」
のんきな口調で話しかけてきたのは
隣の高校に通う〝川崎 美月〟だ
すこしぽっちゃりしていて
マイペースな性格は
結構憎めなかったりする
―――アタシは美月と歩き始めた