~フコウの空~


遅いなぁ〜。

10分待っても、宇宙は来ない…。

すると…

ピコンッ!

メールだ!

しかも、宇宙から!

〈蒼空へ。
具合悪いから、今日は学校休むな。迎え に行ってやれなくてごめんな。 〉

嘘…。

宇宙休むの?

しょうがない。1人で行くか。

ガラッ!

宇宙がいないと、学校って遠いんだな…。

清香「蒼空♪おはよー!って、元気ないじゃん。どうしたの?」

蒼空「へ?元気だよぉ!全然元気!」

清香「嘘つき。なんかあっただろ?話せっ!」

蒼空「実はさぁ、宇宙が今日学校休みでさ…。宇宙、学校休んだことないから、ちょっと心配で…。」

清香「そっかぁ…。帰りに、お家に寄ってみたら?私も、つきあうよ?」

蒼空「お願いしますっ!」

キーンコーンカーンコーン

放課後。

清香「蒼空!行こっ!」

蒼空「うん!」

清香と一緒に宇宙の家へ行く。

ドキドキ…。

恋の緊張じゃなくて、もっと違う、別の緊張感があった。不安な感じの…。

その時はまだ、その理由はわからなかったけど。

あとになって、その「緊張」が、「予感」に変わる。