ピーンポーン

勇気を出して。

宇宙くん家のチャイムを押す。

ガチャ。

宇宙くんが出てくる。

宇宙「おー。蒼空どうし…」

蒼空「おー。じゃないよ!自分でも理由、わかるでしょ?」

宇宙くんの言葉をさえぎって、自分でもびっくりするくらい、強気で、大きい声を出していた。

蒼空「どっ、どうして、花恋ちゃんと、キッ、キスしてたの…?」

泣きそうで、震える声で話す。

宇宙「ごめん!本当にごめん!」

ぎゅっ。

きつく抱きしめられる。

宇宙「嘘じゃないんだ。花恋が話があるって言って。そんで待ってたら、いきなり…。」

蒼空「うっ、うっ、うわーん」

子供みたいに泣く私。

キスひとつで、こんなふうになるんだね…。

私、気づいてなかったけど、こんなにも、宇宙くんのこと好きだったんだね…。

宇宙「蒼空。」

蒼空「ふぇっ?…!」

ちゅー。

前よりも長いキス。

宇宙「俺の彼女は、望月蒼空!お前だけ!」

蒼空「宇宙くん…。私ね、宇宙くんのこと、好きすぎるみたい…。」

宇宙「それでいいんだよ。あと、宇宙くんって呼び方やめて。俺らカレカノだろ?」

蒼空「えっ!ええっとぉ…。そっ、宇宙っ!」

宇宙「初めて宇宙っていってくれた!」

ちゅー。

また長いキスをした。

とても、甘い。