僕の名はテルス.ソルディア.ルシアディアウス。因みに僕は12代目で、始めのテルスだけが僕の名前だ。テルって呼ばれてる。まあその…色々あって昨日父が死んでしまったため、今日から僕がこの世界の神である。
?「テルス,ソルディア.ルシアディアウス様、そろそろ準備を…」
僕に今話しかけて来たのは天使だ。仮にも神だから天使ぐらい従えてる。準備というのは降臨の儀のこと。人間で言う就任式みたいな物で、僕は今日初めてこの世界の土を踏み、新しい神がその地を踏むことで新たな神の誕生を表している。
「大丈夫だ…この日の為にたくさん練習して来たじゃないか…」
テルは自分に言い聞かせるように呟いた。
天使「では行きましょう…。」
テル「下界…か。昔父についていって一度だけ見たことがある…」
天使「それは300年前のことでしょう?今は大分変わっていますよ。」
テル「そうか…」
大丈夫…僕には出来る…きっと父のような立派な神になって見せる。
テルは自分に言い聞かせると下界へと飛び立った。