太陽が照りつけてまだ2月なのにポカポカと暖かい15の年、母が男を連れてきた。



「ママね、この人と結婚しようと思うの…。」




母はそれ以上喋らなかった。


かわりに"新しい父"の少し固い笑顔が『母をください』と語っていて、私は1人、置いていかれる気分だった。