「ふ〜ん、後輩なんだ」

「先輩とは大学から一緒なんで」

「高木余計なことは言うなよ」

「え、なんですか?先輩がゼミの研究室にいつも違う女の子を連れ込んでたとか?」

「へ〜随分と偉い御身分だとこ」

「うるせえ」

高木も加わり、初対面の2人は自己紹介を済ませ再び飲み始めた。

そして、俺達のやり取りを不思議そうに見ていた高木が切り出した。

「ところで…2人はどういったご関係で?」

「まぁオトナの関係ってやつかな」

「あぁ」

「あ!もしかして先輩、あの弁当って…」

「あぁ、こいつが作ったやつだよ」

「良かったら今度作ってあげよっか⁇」

「はい、是非!って、おかしくないですか?」

「「何が?」」

「いやだって、こんな家に呼んだり、弁当とか…あ!沖縄旅行ももしかして⁉︎」

「ええ、そうよ」

「先輩も遂に身を固めるのか…」

「それはどうでしょう〜ねぇ?」

「あぁ」

不敵な笑みを浮かべ、目を合わす俺たちに高木は信じられないとグルりと目を回した。