「…と。…ま‥と。まな‥と。愛斗!」

後ろを振り返ると和歌がいた。

俺の親友の『山原 和歌(やまはら わか)』がいた。

「ごめん。気がつかなかった。」

俺は下を向き和歌と顔をあわせないようにして言った。

「お前なんかあったの?ずっと突っ立てたみたいだけど。」

和歌が心配してくれてたようだ。

「なんでもない…。気にすんな!」

俺は精一杯の笑顔で答えた。